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No.238 サモトラケのニケ / ブロンズ調塗装模型 2020.12.23

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大概どんな依頼でも引き受けちゃいますがまた今回は変わったご依頼。
マンションのエントランスに置くためのブロンズ像を探していたそうですがいろいろな事情があって手に入らず、それならば石膏像をブロンズ風に塗ってしまおうといういきさつ。

塗装に関する経験と塗料の知識が豊富な村本が担当。
いつもの石やタイルの塗装とはひと味違い『なんかおもしろそう』⤴
でも石膏像に塗料がちゃんと定着するか少しだけ不安だな…。

不安を解消せねば製作に入れませんし、支給品の石膏像をいきなり塗ってしまって失敗しちゃったでは許されません。
まずはサンプル用に別の石膏像をネットで購入し塗装の練習。
何日か乾かしてみて無事うまく定着できていることを確認。
さらにブロンズと一言で言っても銅メダルのようなきれいな茶色もあれば、古い10円玉のような黒いのや風雨にさらされた青みがかったのもあるので、ひとまずこちらのイメージする色をサンプル石膏像に塗装し、色合いのイメージに相違がないかお客様にチェックしていただき、やっとここから本番。

ここからは村本のセンスと経験の世界。4層重ねで塗装するようです。
表面の微細な凹凸をカバーしのっぺりとさせるためと、次に塗るミラースプレーの発色を引き出すために1層目。
つぎに銅本来の輝きを表現するミラースプレーで2層目。
2層目の輝きを少し抑え、像の陰影を強調するための3層目。この層がポイントでまんべんなく塗るのではなく敢えてまだら。ここでセンスが問われます!
そして最後に保護のための透明の4層目。

一丁上がり。