HASEGAWA MOKEI Co., Ltd.

模型の全体像
橋梁補修工事の機械の前で立つ防護服の人
橋脚に組んだ足場内に入る人
ブラストを吹き付けるブラストマン
工事の様子を見るマスコットキャラクター山田君の人形

橋や高架なんかに足場が吊るされてる光景は見たことはあったけど、何かやってるんだろうな?ぐらいにしか考えてなくて、いちいちどんな作業かなんて気にしたコトも無かったです…。はい。

今回模型にしたのは「循環式エコクリーンブラスト工法」です!一聞しただけではよくわかりませんが、とりあえず循環式なんで何かが回るんですね。そして、エコと来てクリーンとな。なんだか環境に良いことは想像できたところに、最後にブラスト…。ブラストとは何ぞや。何かの粒子かいな。

ということで早速打ち合わせです。

この工法自体はヤマダインフラテクノス株式会社様が2005年に開発されたもので、従来の工法よりもより環境に配慮して橋や高架の鉄骨の塗料を剥がせるんだそうです。ふむふむ。今でもすでに数々の賞を受賞されているなんだかスゴい工法なんですが、展示会などに出展してこのエコでクリーンな工法をもっと紹介していきたいのだそう。
詳しくはヤマダインフラテクノス様のHPを見てもらうのが一番イイのですが、ざっくり言いますと、従来の工法では塗料を剥がすために打ちつけた研削材(ブラスト)と塗料カスを全て産業廃棄物として廃棄していましたが、新しいこの工法では研削材を再利用することで廃棄物を減らすことを可能にしています。また、研削材自体も粉砕しない特殊な素材を開発したため粉塵が非常に少なく、作業者と環境への配慮がなされています。(ウケウリ)

なるほどあの足場の中ではこんな作業もしていたんですね。と、ひとしきり感心したところで…さて模型にせねばなりませんっ!

今回のメインはやはり研削材(ブラスト)の循環ですね。コンプレッサーからのエアーの流れと、黄色い研削材(ブラスト)がホースを伝い吹き付けられ、鉄骨の青い塗料と混ざって回収される流れ、最後に分別され再利用する様子をLEDの流れ点滅でどう表現するか?
そして展示会場に置いて目立つようにインパクトのある仕上げにしないといけませんし、お客様自身で運ぶことも考えて展示台の大きさをある程度小さめにしないといけません。う~む。

急にマジメになってしまいましたが、こんなところを色々悩みながらカタチにしました。
そしてなんと言ってもこの模型でとてもいい味出しているのが追加で発注してもらったゴリラ、もといヤマダ君人形!こういった類の図面がない系のモノは、長く模型を作っている人でも中々むずかしいものなのに、たまたま人形作りが趣味な新人の子がおりまして任せてみたらこのとおり。才能開花!2次元のイラストから立体になっちゃったー!

Scale / non scale

機器類 / ABS樹脂製
高架 / アクリル製
人形 / 粘土製

RELATION WORKS

  • C-TYPE PLATFORM FENCE FOUNDATION CONSTRUCTION METHOD
    軽量プレキャストC型ホーム柵基礎工法模型
    more
  • MATSUSHIGE SLUICE GATE
    水位差のある運河を抜ける船の模型
    more
  • HIGH DROP CORRESPONDENCE ASSEMBLY MANHOLE
    水害から暮らしを守る新しいマンホールの模型
    more
  • ROCKFALL PROTECTION FENCE / AVALANCHE PREVENTION FENCE
    落石防護柵・雪崩予防柵「ロックバリア」
    more
  • ROCKFALL PROTECTION FENCE
    落石防護柵「ループフェンス」
    more
  • ROCKFALL PROTECTION FENCE
    落石防護柵「ダブルフェンス」
    more